断線したカナルイヤホン(FX500)を修理してみる
![]() | 愛用していたvictorのHP-FX500が左側が根本から断線していたので いつか直そうと思いつつ放置していました。 記事ネタも無いし、ちょうどいいので直して見ることにしました。 特に難しくはなく、 断線した部分を除去してはんだこてで付け直すだけの作業です。 |


では、早速分解していきます。
まずイヤーピースをはめる音筒部を外しますが、これは少し力を入れれば外れるようになっていました。
後ろの金属の部分は溝をカッターで持ち上げていたら接着剤が徐々にとれて外れました。
・・・しかし金属の方は別に外さなくても良かったという^^;


音筒部を外すと、ウッドドームユニットが見えて来ました。右は後ろの部分。
ユニットはきついのでカッターを使って少しづつ上に持ちあげて外していきます。


名前がわからないのですが、ハウジングとケーブルの連結部にある金属を下の方に下げてケーブルを出します。
なんか柔らかいスポンジがあります。中にはよくわからないクリップみたいな金属が入っていました。

オレンジ色の銅線が左、緑色の銅線が右ですね。
因みにケーブルの結び目は断線防止のためで、こうしないとちょっとした引張ですぐ断線してしまいます。
ユニットとケーブルを外さないといけないので、一家に1つはあるであろう、はんだこてを使っていきます。


青いやつがはんだこてで、上の筒が細めのはんだです。一旦はんだこてで溶かして2本の銅線を取ります。
大体断線は途中の銅線が切れてしまっているので、ある程度ニッパで切ってしまいます。
100均とかのイヤホンケーブル使ってケーブル完全取替えもいいですけれど、
右は断線してないのでそのまま再利用します。多少短くなっても気にしない!


被覆を剥いだら邪魔な黄色い紐はカットして、先っぽまでねじります。
銅線の色は見分けをつける為だけでなく、絶縁体の役割も持ちますので、紙やすりで先の方だけ削ります。
で、削ったら先の方にはんだを少しつけておくと、ウッドドームの方ともしっかりハンダ付けしやすいです。
ここで問題発生!銅線がボロボロ取れる!どうやら連結部の金属に接着剤が残っておりきつい状態で、
動かすと銅線にダメージがいくようなので一旦取り外し掃除をして接着剤を取り除いたところ、
少しスムーズに動くようになりました。

後ははんだをつけるだけです。右と左の部分のはんだが一緒になっては行けません。
もしくっついてしまった場合は、ハンダ吸い取りか適当な銅線で掃除してやる必要があります。
盛り過ぎた感じがしますがとりあえず、はんだ付けができました。
ちゃんと音が聞こえるか・・・ちゃんと聞こえる!


後はハウジングに正しく入れれれば終了です。位相とか何かおかしい感じはなかったです。
後ろの金属の部分は若干取れやすいので接着剤で止めないといけないですね(--;)
使った道具は以下
はんだこて | はんだを溶かす道具。上の画像のは多分白光の半田ゴテ |
はんだ | 鉛とスズを主成分とした合金。融点183℃~190℃。精密用が細く使いやすい |
こて台 | こてはとても熱いくて危険なので必須。放置して熱しすぎると小手先が駄目になるので、 水を含ませたスポンジで一定の間隔でこてを冷やす |
ニッパ | 銅線を切ったり、被覆を剥いだりする時に使用 |
カッター | 溝に入れて押し上げる時に使用 |
紙やすり | 銅線の絶縁体を削り取るのに使用 |
それではまた~
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| イヤホン | 16:10 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑
お礼
ありがとうございます!
僕もHP-FX500の愛用者で、修理は店に断られ、新規購入も躊躇いながら、どうにか直せないかかんがえておりました。明日機材購入し直します❗️
| 青木俊憲 | 2014/10/19 19:58 | URL |